日本語を話せるインド人の旅行ガイド

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日本語を話せるインド人の旅行ガイド

バラナシを旅するなら、ほかの国や地域を訪れるよりもより念入りな情報収集が必要かもしれません。バラナシに限らずインド文化そのものが、日本のそれと大きくかけ離れているからです。言葉も食も国民性も、すべて。日本人の感覚をそのまま持ち込むと、大いに面食らいます。

そのギャップを味わうことがインド旅の一番の醍醐味とも言えますが、余計なトラブルは避けたいもの。安全に旅するため、そして体験を十分に満喫するためにも準備を整えましょう。

このように思うのは、私自身が現地で出会ったインド人のおかげで、旅がいくぶん良いものになったからです。

初めて一人でバラナシを訪れる前は、身近な渡航経験者に話を聞いたり、ネットで簡単にチェックする程度でした。「なんとかなるだろう」と気楽なノリで現地入り。

バラナシの街並み2

宿からガンジス川にむけて歩いていると、土産屋のオッサンたちが次々と「コニチワ!オニーサン!」「トーキョー!ジャパン!」と声をかけてきます。関西人である私にとって、大阪・ミナミの飲み屋街と似た空気に親近感を抱きつつ、適当に流して川を目指していました。

ガンジス川の行き方は?

目の前に川があらわれたとき、「こんにちは!元気?どこから来たの?」とやけに流暢な日本語が聞こえてきたので振り返ったら、やっぱりインド人。「はいはい、物売りですかご祈祷ですか、なんですか」と思いつつ、塩対応で歩みを進める。でも、前半に遭遇したオッサンたちとは、明らかに言葉のなめらかさが違う。少し会話を進めていたら、日本人向けに旅行のお手伝いをしているガイドさんでした。

たまたま次のお客さんが来るまでの待ち時間だったというので、急遽ガイドを依頼し、川を一緒に散歩。そしてボートクルーズ。

ガンジス川のボートクルーズについて

そのあと彼は仕事のため一旦離れ、別の友人をご紹介いただき散歩。チャイを飲んだり食事をご一緒したり、夜はヒンドゥーの儀式「ガンガー・アールティ」の観覧手配をしてもらったり。

ガンジス川「ガンガー・アールティ」

翌朝はガンジス川の朝日を見て、沐浴も体験。

ガンジス川の朝日の沐浴

頭までガッツリ潜って穢れを浄化し、神聖なエネルギーを感じ取る。チャイを飲んでバラナシ郊外を案内してもらい、寺院も参拝。結果的に、もともと予定していた一人でまわるよりも何倍も濃い体験を得られました。

必要であれば連絡してみてください。

名前:JITENDRA KUMAR(ニックネーム:ジェイくん)
誕生日:1994年10月6日生まれ
キャリア:現地で日本語ガイド
好きなこと:お喋り、旅人のコミュニケーション、ビール
好きなたべもの:餃子、マトン、チキン
日本の好きなもの:音楽、お笑い、Youtube
インスタグラム:jay.kun.961

名前:CHATTERJEE VISHWANATH (ニックネーム:タダシ)
誕生日:1993年11月10日
キャリア:日本で7年ほど建築の仕事に従事。地元バラナシに戻ってからは旅行ガイド
好きなこと:
好きなたべもの:ラーメン
日本の好きなもの:日本のルール、季節は冬
インスタグラム:vishwanath2vns

ガイド代金は、1日3,000ルピー(旅行者一人あたり)、3時間以内は2,000ルピー。3人以上での依頼は1日2,000ルピー。3000ルピーは日本円でおよそ5200円ほどです。支払いは現地で、ルピーでも日本円でも大丈夫とのこと。

ガイド内容は、旅の目的にあわせて事前にリクエストできるようです。たとえば、ボートに乗りたい、オススメの朝食、ラッシー、カレーを知りたい、行きたい場所がある、などなど。

正直なところ、ガイドを頼まなくても自分の目でそれなりに日本とインドの違いや、強烈な異文化の空気を堪能できるでしょう。あえて書かなくても良いかもしれませんが、ノープランで手放しで全部お願いするのはおすすめできません。自分である程度は調べたうえで、自衛の意識を持って予算感や旅のプランを立ててください。文字どおりガイド、サポートを頼むという感覚が大事です。

現地人に話を聞いて感性に触れると、バラナシのもっと深いところまで味わえます。ヒンディー語や英語が堪能ならともかく、日本語で地元の情報を知れる価値はかなり高いと感じました。バラナシの道では、いろんな人が話しかけてきます。なかには怪しさ満点のオッサンも紛れているので、うまく対応するコミュニケーションがお苦手なら、事前に相談しておくと安心かもしれません。